会社に出勤しても、1時間もすれば仕事も終わって何もすることがないと思った僕は、「このままここにいていいのだろうか?」と将来に対する不安で毎日を過ごしていました。
定時で帰宅できるということは、うれしいことかもしれませんが残業代にも頼ることができないですしやりたいことを我慢するしかなく、自然と無気力な気持ちに変化していったように思えます。
そんな生活が嫌すぎた僕は、「仕事の時間も遊びの時間を自分で決められ、人間関係に悩むことがないようにしよう!」と思い副業を始め、今では会社員を退職して100倍有意義になりました。
暇な一日を我慢し続けることに疲れてしまっているなら、違う働き方にするのもいいかもしれません。
忙しいも辛いけど、暇も辛い
仕事が忙しいと「給料安くていいから楽なところいきたい」と思うでしょうが、仕事が暇だと「仕事ないなら帰りたいけど帰れない」というようなことがおき、どっちにしても悩みが無くなることはないんですよね。
忙しい仕事をしていた時は、帰宅してからや休日のプライベートの時間は何もする気力が起きませんでした。
長時間労働が続くと睡眠不足による体力低下でネガティブ思考になると言われているので体力だけでなく精神的にも限界だったのかもしれません。
それに、仕事の処理能力も下がってしまい「もっと残業して遅れを取り戻そう!」というような発想になってしまっていたと思います。
「あいつは仕事できるやつだ」と思われたい気持ちがありましたし、自分だけ定時で早く上がる考えは脳から消えて残業しないでいることの方が違和感がありました。
残業をする生活に自らしてしまったことで、精神的にも辛くなり休日は何もする気力もないしで結局2年ほど勤めて退職することに決めました。
地元青森に戻り、転職活動したところ希望どおり「給料安くていいから楽なところいきたい」に就職することができました。
忙しすぎることに比べれば、体力も使わないし精神的に良さそうだと思っていました。
ですが、暇すぎることでいろんな悩みが出てくるんですよね。
仕事が暇なのが辛い理由
”仕事が暇=楽”ということには必ずしもならないと思います。
僕の経験からですと、どちらも辛いことには代わりないのですが暇であることで忙しい仕事とは違う悩みが出てきます。
暇すぎる辛さを上げてみると以下の5つ悩みがありました。
人間関係の悪化
お金が無い
仕事をしてるフリがつらい
再就職した会社は、務め始めから割と時間にゆとりがあって業務が任されない時期を利用して
- 会社の資料を読み漁ったりだったり
- 働きやすい環境を作ったり
- これから必要になっていきそうな管理表を自作したり
- 社内の人に質問しに行ったり
何もしないでいる時間が少なかったと思います。
ある程度は、自分で会社の業務を覚える姿勢を見せないといけないと思いましたし積極的に動いてみると、次第に評価されて業務を任せてもらうようになるきっかけにもなりました。
それでも、暇ということは変わりませんでした…
たまになら「今日は楽だなあ」なんて気楽に考えられますが、毎日何もない日が続くと流石に危機感を感じるようになったのですが
それでも、「あいつは仕事できるやつだ」と思われたいだけに暇な時間を利用して仕事という名の暇つぶしを作り出して少しでも毎月振り込まれ給料への罪悪感を無くすのに必死でした。
上司や先輩に「仕事ありますか?」「何か手伝うことありますか?」とお伺いを立てに行ったこともありましたが、「今はない」という反応ばかり…
一日に何度もお伺いを立てるのも、仕事を任せる立場からすれば気分がいいものではないと思いますし、仕事ありそうだなあと察するスキルばかりが磨かれていったと思います。
何もしないのであれば、帰宅させてほしいところですがそういうわけにも行かず、8時間勤務のうち7時間くらは何もしない日もありました。
退職する少し前にわかったことなのですが、同じような悩みを先輩や違う部署の方も抱えていたことがわかりました。
その方たちも僕が退職する前に退職していて、「実は辛かった」ということもわかりました。
人間関係の悪化がつらい
自分だけでなく、会社全体が暇になると会話のネタのほとんどが悪口やらギャンブルの話になってしまうんですよね。
残業しないから金銭的な理由で、新鮮なネタがないことが原因の1つだと思いますが、成長がないと心理的に「過去」や「他人」に意識が向かってしまい、参加したくないのに仕方なく悪口に付き合うしか無くなってしまうんですよね。
確かに悪口を言うことでストレスを発散することができるかもしれません。
特に会社のおばちゃんに多いのですが、まるで自分が重役にでもなったかと勘違いして「あいつより仕事できるし」「うちの社長ダメじゃん」「○○くんって私キライなのよね!!」と言う話を聞かされることが多かったです。
パソコンの調子が悪いと僕のせいにするという理不尽なことまであってWindowsのアップデートされた際にスクリーンロックになってしまい、自分で設定したパスワードがわからなくなって僕に当たるというどうでもいいことまでありました。
「そんなことわかるわけないだろ」と思いながら再起動をすれば解決できることを何回説明しても、とりあえず呼ぶのを辞めてほしかったですし何よりも当たらないでほしいと思ってました。
悪口を言う人の心理としては
- 自分の悪いところを認めたくない
- 人の幸せが我慢できない
- 自分のポジションを守りたい
- 自分が1番でないと気がすまない
- ストレスを発散したい
というような5つの感情からきているようです。
残念ながらそういう方には性格を変えてほしいと思っても叶うことはないので自分が変わっていくしかないため、極力関わらないようにした方がいいです。
「ですよねえ」「やばいっすね!」「なるほどぉー」などと相づちをうっておけばやり過ごせますよ。
お金が無くてつらい
給料自体が低かっただけでなく、残業しないから残業代が出ないことも少しづつ自分を苦しめていきました。
残業が多くて忙しい会社から暇な会社に転職してしまうと、頂ける給料がかなり減ってしまうんですよね。
今までは、趣味などでストレス発散していたのに同じような使い方をすることができなくなってしまいました。
節約しながら趣味にお金を当てるようにしても、今までどおりの楽しさが無くなってしまうんですよね。
回数が減るだけならいいかもしれませんが、心のどこかで「節約してまでこの趣味続けても楽しくないなあ」と思いますし、趣味友達といい関係になってきたのに、音沙汰が無くなることで関係にヒビが入るような気がしていました。
『お金の切れ目が縁の切れ目』という言葉があるようにお金がないことで、友達も失う可能性もあるなあと身をもって知りました。
会社が無くなるかも
中小企業で仕事がない状態が続くということは、この先の給料に期待できなくなる可能性が十分に考えられます。
僕も以前に務めていた会社がいきなり潰れるという経験があって、仕事も収入もゼロということがありました。
以前報道されていたのですが大手企業でも、大量のリストラが問題となったことがありました。
今年3月、富士通は45歳以上のすべてのグループ社員を対象に、早期退職を募ることを公表。昨年6月にはNECが3000人規模での早期退職者を募集、今年2月にはカシオ計算機でも同社初となる早期退職者募集を発表するなど、大手上場企業で早期退職者募集が相次いでいる。
このニュースを見ても「自分は関係なくてテレビの中だけのこと」だと流して見てしまいますが、急にゼロになってしまったらショックで何も動けないんですよね。
黙っていても毎月の支払いはあると思いますし、貯金も10万20万なんてすぐに消えてしまいます。
給料が少ない会社だったため貯金なんてほぼ出来なかったですし、お金がないことで気持ち的に不安定になったこともありました。
次の就職にあてがあればいいのですが、転職先を求めている方って思った以上に多くて、ハローワークを覗くたびに混み合っている状況は更に将来に対する不安でいっぱいになりました。
会社が無くなる前に暇な時間を使って何かをしていれば、もしかすると不安に思うことが少なかったかもしれません。
暇な時間で他のことができたかも
人間には自己実現欲求と呼ばれる「成長したい」という欲求があるんですよね。
できないことができるようになったら嬉しいですし、何よりも自分に自信を持ちたいと思っているのではないでしょうか。
少なくとも僕は、何もしないでいることが苦痛でしかありませんでした。
何もすることがないと1日の時間が異常に長く感じてしまいます。
- 過去に描いたをもう一度描いてみたり
- 意味もなく文字を打っていたり
- フォルダ内の整理をしたり
- 必要もないのに表計算ソフトで管理表を作ってみたり
- こっそりネットサーフィンしたり
時間を計算してみると7時間が5日も続けば35時間ですし、1ヶ月(20日)だと140時間も無駄にしているということになります。
それに参加したくないのに、仕方なく先輩や上司の悪口に付き合うこともそれほど人生に何か役立つことだとは思えませんでした。
1年後、5年後、10年後と自分がどうなっているのかを想像しても誰もが憧れる立派なサラリーマンに成長しているとは思いせんでしたし、
「この時間って無駄なんじゃないか?」と思い、僕は3年務めた暇な会社を退社することにしました!
会社を辞めて独立してよかったこと
とはいえ、次の仕事にあてもないのに辞められるほど心に余裕がなかった僕は副業を始めて退職してもしばらくは生活できるようなしようと思い副業を始めることにしました。
ある程度成果が出てしまえば、会社を辞められるなあと軽い気持ちで取りえず「サラリーマン 副業」を検索しました。
副業で選んだのは、アドセンスブログというビジネスでブログの広告収入で稼ぐというものでした。
今では、アドセンスブログだけで会社の給料以上の収入を得られるようになり退職もしています。
会社員時代の給料をブログだけ稼ぐようになって、いろんな悩みが改善されました。
- 会社の人間関係で悩むことが無くなった
- 給料をもらうことに罪悪感が無くなった
- 時間にゆとりができた
会社の人間関係で悩むことが無くなった
会社員として勤めていた時は、上司や関わりたくない先輩に話すのでさえ苦痛でしかありませんでした。
その日の先輩の機嫌がどうなのかにアンテナを敏感になって、話すタイミングなどを伺う必要もないですし悪口に賛同しなくてもすむようになりました。
もしかすると自分の悪口を言われていたのかもしれませんが、そんなことは今は「勝手に言わせておけばいいや」と思えるようになりました。
付き合いたい人とだけしか会わない生活になったので、キライな上司とも顔を合わせなくてよくなりましたし、悪口も聞こえてきません。
会社に勤めていた時は、上司や先輩に会うのが嫌で胃が痛いというようなこともありましたが今では悩ませる人がいないためとても気持ちが楽です。
何もしていないのに給料をもらう罪悪感が無くなった
毎月振り込まれる給料に対してどこか、もらっていいのだろうかという罪悪感がありました。
ただ座っているだけでお金がもらえるということは、第三者から見れば羨ましいことかもしれません。
でもそんなことはなく
- 周りの目を気にしながら仕事をしているフリをしないといけない
- 仕事していないことががバレているんじゃないかとソワソワする
- 仕事してないけど、定時で帰りにくい
- 友人から「仕事何してるの?」と質問された際に堂々と話せない
- 休憩時間長くとりがちで総務に目をつけられる
暇だからといって必ずしも楽っていうわけではなく、精神的なストレスはかなりありました。
今は、ブログの収入で生活しており、自分の作業量や成長によって収入がアップすることができます。
何もしなくても月々に一定の金額がもらえる会社員と違い、どれだけ成長できたかで収入がアップするんですよね。
もちろん、収入が下がる時もありますが会社員の給料に比べると2倍、3倍の月も全然ありえます。
だから、何もしない時間なんてないですし仕事を通して自分が成長しているのを収入で実感できて毎日充実しています。
時間にゆとりができた
これまでは、8時から17時という会社の時間で働く時間が縛られていました。
定時以外にも、出勤するための準備や出退勤の移動時間などを考えると会社に拘束される時間も10時間以上だったんですよね。
場合によっては、朝4時に起きて現場に向かわなければならなかったりすると前日に寝る時間も起きる時間も拘束されてしまいます。
暇な会社だったため、働いていない時間についてもかなりもったいなかったなあと思えます。
- 暇な時間:7時間
- 出退勤の時間:2時間
- 月の出勤数:25日
(7+2)×25 = 225時間/月
ざっと月に無駄にしていた時間を計算してみると200時間以上もあることに驚きました。
この時間があったら色んなことができますよね。
僕だったらブログを200記事は更新できたかもしれません。
一般的に200時間あったら取れると言われれている資格があるのですが
- ファイナンシャルプランニング2級技能士
- 管理業務主任
- 測量士補
ざっと調べると、上記のような資格が毎月取れたかもしれません。
そしたら、もっと稼げる仕事に就職できるんじゃないでしょうか。
僕の場合は、働く時間も自分で決められますし休憩する時間も食事を取る時間も自由です。
外食する際も平日のランチタイムをズラして、入店できるため混雑を避けることができますし、今の仕事に変えてよかったなあと思っています。
仕事が暇なのは贅沢な悩みではない!
仕事が暇ということは、決して贅沢な悩みではないと思います!!
あのまま、時間をすぎるのを待つだけの仕事が今後も続いていたかと思うとゾッとします。
忙しすぎて過労で倒れてしまう方がいる一方で、暇ということが原因で苦痛ややるせない気持ちになってしまってはいくら時間に余裕があったとしても満たされない思いで心が病んでしまうかもしれません。
仕事が原因でうつ病になってしまうことも問題となっていますし、やりがいある仕事に恵まれた方が自分の成長にもつながるのではないでしょうか。
仕事を辞める選択肢しかないわけではありませんし、社内で改善する努力をした上で「これ以上無理」という考えに至ったのであれば、転職などで考えてもいいと思います。
または、僕みたいにブログを使って独立のために副業に取り組むなどの方法もあります。
もし、会社が暇だと悩んでいるなら解決作としてこの記事が参考になれたら幸いです。